設立のきっかけ

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みん市の前身である「市川の新しい公立学校を考える会」設立の経緯



以下、設立者山寺

●当時、下総中山の英語専門塾で英語を教えていました。
私の担当している生徒は中学生がメインで、高校生や、高校時代に留学を希望している生徒も数名います。これらの生徒と今まで接してきた中で、彼ら、彼女らの100%受け身である、その姿勢に疑問を感じ始めました。
自分で考えない、調べようともしない、答えを与えられることをただ待っているその姿に、これで良いのだろうか?と思ったわけです。

●そんな時期に、本屋で、『「超」学校』という本を見つけました。
この本を読み、世の中にはこんな学校もあるのか(私立ではありますが)、在ってもいいのか、と感動?しました。
その年の4月に上智大学で、この「超」学校の原書の著者であり、サドベリースクール代表のグリーンバーグ夫妻の講演を聞きにいきました。

●この時に、「湘南に新しい公立学校を創り出す会」(以下、「創る会」)のパンフレットを入手しました。この後、「創る会」の第1回シンポジウムが『「超」学校』の訳者の大沼さん(オルタナティブ教育情報センター事務局長)を招いて開かれました。
この講演会で、公立でありながら自由な学校の設立に興味を持った次第です。8月に行なわれた「創る会」のテストマッチを1日だけでしたが見学し、10月の第2回シンポジウムでの宮台さんの講演を聞き、公立でも自由な学校が創れるのではないか?公立で自由な学校を創らなくてはならないのでは?と思うようになったわけです。

●市川の過去の広報などを見ても、この様な活動がないようなので、「創る会」に了解をとり、協力していただくことをお願いし、この「市川の新しい公立学校を考える会」を11月に発足いたしました。




*なぜおかしな社会になったのか(注:山寺の個人的な意見)  

 現在の教育制度及び社会全体の中で、科学(資本主義?)がもたらした効率主義が行き過ぎ、人間としての成長として重用である教育の分野にまでこれが及び、必要不可欠であった多くの「無駄」を取り除いたために、様々な問題が教育の場や、社会で起こっているものと思われます。


*教えることで考える力を奪う(注:山寺の個人的な意見)

 教えれば教えるほど、子供たちから自分で考えて行動する能力を奪っているのではないだろうか?

 「ここはこうだからああなって、こうすれば上手にできて、こういうことはしちゃいけなくて、こんな風にしなさい。」と言われては、子供はどこでどんな風に自分で考えればいいのだろうか?
 子供がどんな生き物なのかよく分らないが、子供はもっと自由に遊んだ方がよいのではないか。誰からも、ああしろ、こうしろと言われることなく、自分達だけで好きな事を、好きなようにし て遊び、その中で、感じ、傷つき、考え、わかっていく、そんな遊びの場と時間が最も大切なのではないか。

 さらに子供は教わらなくても、ほかの子供たちの活 動を見ることで、自分でもやってみようと思い、真似ることから、自分なりのやり方を見つけ、発展させることが出来るのだと思う。


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